小売店の未来 第五回(2009年6月)
「買い物をしたくなる小売店」におけるコミュニケーションとはどのようなものか。すぐには必要ないものを無理に買わせるという観点でいえば、在庫補充や「これがないと大変!」などの"不安の啓発"、"恐怖訴求"が思い浮かぶ。
ただこれら不安・恐怖訴求には限界がある(マイナスをゼロにすることしかできない)し、何より買い物が楽しくない、つらい場になってしまう。そう、買いたい気持ちを生む努力は、買い物は楽しいからするのだという観点に基づいて、初めて広がりを生むのではないか。
今回提案したい、買い物体験を楽しくする工夫の一つは、「楽しい物語の提案」である。物語は言い換えると関係性であり、必然性である。例えば、、これは今の季節の旬、こんなところで採れてる作られている、昔の人々はこういう食べ方をしていた、最近開発されたこういう成分が含まれている、こんな使い方もできる、このお店でいちばん売れている…等。これらの要素に、時期、地域、属性、トレンドなどの情報を吟味することで、一人ひとりの買い物客との接点が生まれれば、それは物語になる。
そうなれば買い物客が、その「物語」に組み込まれ(その物語の主役として)、あるいはその話を、商品とともに人に伝えたくなり、購買の意欲が生まれるのではないかと考える。
投稿者 shindate : 2009年07月20日 20:05
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